Shure”MV88″レビュー

 少し前に、スマートフォン用グリップであるShoulderpod S1を購入しましたが、それ以来、ちょこちょことiPhoneで動画を撮影しています。
 Shoulderpod S1があるとiPhone 6s Plusで動画撮影する際のグリップのしにくさが解消されるます。すると、iPhone 6s Plusは光学手ぶれ補正があるというのもあって、かなり強力な動画撮影用カメラに変身するんですよね(Shoulderpod S1についての私のレビューはこちら。)。

 しかし、そんなiPhone 6s Plus+Shoulderpod S1という最強コンビでも、まだ解消されない欠点があります。その1つが、録音される音声の質が悪いということです。
 iPhoneの内蔵マイクは本体下部に2つ、フロントカメラとフラッシュの間に1つありますが(動画撮影時はどのマイクを使っているのでしょうか?)、いずれも小さな穴が開いているだけで、指向性も(おそらく)なく、動画撮影の際は周辺の音を無差別に拾ってしまう一方で、iPhoneから少し距離が離れるとキレイに音を拾うことができなくなります。

 そこで、そんなiPhoneの録音機能を強化してくれるのが、ShureのiPhone専用コンデンサー・マイクロフォン”MV88“というわけです。

 以前から、backspace.fmのドリキンさんがこのMV88を絶賛されていましたし、他のサイトでもMV88を高く評価する記事を見たりしていたのですが、一方で、アマゾンでは微妙な評価なんですよね。また、私が買ったところでどの程度活用できるのか疑問があるというのもあって、買おうかどうか迷っていました。
 ところが、ドリキンさんがiPhone 6sで撮影したというVLOG EPISODE079を見た際に音の良さが気になってコメント欄で質問してみたところ、こんな流れに・・・。

 はる:音声はMV88でしょうか?それとも、iPhone標準のマイクでしょうか?
 ドリキンさん:マイクはMV88です。音声は無調整でしたがバッチリな感じでした。
 はる:やはりMV88つけていたんですね。MV88ますます欲しくなってきました…。
 ドリキンさん:でしょぉ。あれは必須ですよ😃
 はる:ShureとAmazonのページを見ながら迷っています(汗)。

 この時点で、Amazonのレビューを見ながら、評価が微妙な感じなので「どうなのかなぁ…。」と思い悩んでいました。

 ドリキンさん:ゴーゴーw
 はる:悪魔のささやき(>_<)w
 ドリキンさん:で、買いました?😎

 この時、私はいつの間にかヨドバシ梅田へ・・・。

 はる:まずは実物を見ようと思いヨドバシ梅田に行ったところ、「最後の1個です!」という店員さんの言葉を聞いて・・・買ってしまいました😅🎙 以前、どこかで聞いたことのあるような話ですが💦💦💦
 ドリキンさん:おめでとう🎉ございます🎊 後悔はしないはず。ぜひいろいろ活用してみてください。
 はる:ありがとうございます😄❣️がんばって活用します!!
 ドリキンさん:楽しみにしてます!

 こんな感じで、ドリキンさんからそそのかされたオススメされた勢いで、MV88を購入してしまいました(汗)。

MV88-00001-1なかなかいい感じのパッケージです。

MV88-00005開封。ヘッドフォンの延長ケーブルも付いてます。

MV88-00006MV88を収納するケースも付いてます。とてもコンパクトなので、常にカバンに入れていても邪魔にはなりませんね。

MV88-00007こんな感じで収納されています。

MV88-00011iPhone 6s Plusと並べてみました。

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 風切り音を低減する”フォームウインドスクリーン”は取り外し可能です。取り外してみたところ、本体に”L”、”R”と記載されていました(普段はフォームウインドスクリーンを付けているので見えない…。)。

 MV88のサイト及び取扱説明書によると、MV88には2つのマイクカプセルが内蔵されています。本体側面から左右の音を別々にとらえる双指向性のものと、本体正面からの音のみをとらえる単一指向性の「カーディオイド」マイクです。

 ちなみに、MV88の本体はこんな感じで90°曲がりますが、反対方向には曲がりません。
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 Shoulderpod S1と一緒にiPhone 6s Plusに装着すると、こんな感じです。
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 反対方向には曲がらないため、この写真のように正面方向に曲がるように装着した場合、手前方向にMV88を向けたいときには一旦取り外してMV88の向きを反対にして装着する必要があります。最初は「180°曲がるようにすれば便利なのに。」と思ったのですが、MV88のマイクをステレオ収録するように設定している場合、iPhoneに装着したまま180°向きを変えると左右が反対になってしまうんですよね。”MOTIV”という、MV88のマイク設定を変更するiPhone用アプリを使えば左右チャンネルを反転させることもできますが、いちいちアプリを起動して設定を変えるよりMV88を装着しなおす方が圧倒的に簡単ですし、気づかないうちに左右が反対に録音されてしまったというミスを防ぐことも可能です。
 うまいこと考えられていますね〜。

 で、その”MOTIV”というアプリですが、iPhoneにインストールしないままにMV88を装着すると、ちゃんとインストールするように促されます。

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 MOTIVで設定できる内容、設定方法などは、非常に多岐にわたるため省略(というか、まだ全部をちゃんと把握できていません(汗)。詳しく知りたい方は、取扱説明書をご参照くださいm(_ _)m。)。このMOTIVで設定した内容はMV88内部に保存されます。したがって、一度MOTIVで設定すれば、他のアプリでMV88を利用しても一旦MV88を取り外しても、きちんと設定内容が反映されています。

 そして、MV88を装着して試し撮りした動画がこちらです。もちろん、Shoulderpod S1も装着しています。

 MV88を装着した場合としなかった場合やMV88のマイク設定を変えてみたりして街歩き動画を撮影してみました。編集するにあたって、音声については録音されたまま修正を加えていません。少し風のある日だったこともあって風切り音はかなり気になりますが、MV88を装着した場合としなかった場合で、私の声のクリアさにはかなりの違いがありますね(動画撮影に慣れてないこともあって、改めて撮影した動画を見るとiPhoneを左右に動かしすぎていますね。じっと見ていると酔ってしまう方もいるかもしれません(汗)。)。
 ちなみに、MOTIVには「ウインドノイズリダクション」という設定があって、低周波数をカットすることにより風切り音を低減させることができます(この動画では設定していません。)。また、オプションのMV88用ウィンドジャマーを使えばさらに風切り音を低減できるようです(この動画を編集した直後にAmazonで注文してしまいました(結構高い…。)。ただ、在庫がないようで、注文して2週間ほど経過しましたがまだ届いていません。)。
 あと、動画の最後の方、地下に降りていく際にノイズが入っています。動画を編集した際は「蛍光灯のノイズ?」と思ったのですが、ShureのFAQによると、iPhoneがデータの送受信を行う際の電波干渉ノイズのようですね。このようなノイズを防ぐためにも、録音・録画する際は機内モードにした方がいいようです。

 というわけで、MV88のレビューでした。
 MV88を購入したことで以前にも増して動画撮影をする機会が増え、また撮影することを楽しいと感じられるようになったのですが、編集するのが大変ですね。YouTubeにアップしたい動画のストックはたくさんあるんですが、なかなか・・・。


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halu(はる)

Mac歴約20年の弁護士です。現在のメインマシンは、MacBook(Early 2015)、iPhone 7 Plus、9.7インチiPad Pro、Apple Watch Edition - 42mmホワイトセラミックケース。仕事ではWindowsも使っていますが。

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