Anchor〜登録方法と基本的な使い方

みなさんはAnchorというサービス・アプリをご存知でしょうか。

Anchorは、音声によるSNS・チャットサービスであり、「音声版Twitter」、あるいは「ミニポッドキャスト」でもあります。3月15日配信のbackspace.fm#140及び3月17日配信のbackspace.fm B-side#057で紹介されたことで私はこのサービスを知り、早速インストールして使っています。
初めは、自分の声をスピーカーやイヤホン経由では聞き慣れていないことから、なんとなく気恥ずかしい気がしましたが、しばらく使っているうちに慣れてしまいました。

このAnchorですが、2015年12月にiPhone用アプリの配信が始まったばかりで、しかもアプリは日本語化されていないということもあって、日本のユーザーはまだまだ少ない状況です(まだ、Wikipediaにも掲載されていませんし。)。
そこで、Anchorユーザーを少しでも増やすべく、登録方法と基本的な使い方をご紹介します。

IMG_0549-17557.PNG Anchorを初めて起動したときに表示される画面。
三角の再生ボタンをタップすると、画面が上にスクロールし、Welcome画面が表示されるとともに、Anchorについて簡単に説明する音声(英語)が流れ始めます。

IMG_0550-654e7.PNG 「上にスワイプしてください。」という指示に従って、上にスワイプしましょう。

IMG_0551-6d80c.PNG AnchorアプリにiPhoneのマイクへのアクセスを許可します。

IMG_0552-043a1.PNG 電話で話をしているときのように、iPhoneを耳に当てます。

これが、Anchorに投稿するための音声(Anchorではwaveと呼びます。)を録音する基本的なスタイルです。
iPhoneを耳に当てると、Anchorで使用するあなたの名前を録音しましょうというアナウンスが流れます。合図が聞こえたら3秒以内で名前を話してください(ここで録音した名前は、後から変更することも可能です。)。

iPhoneを耳から話すと、今、録音した音声が自動的に再生されてチェックすることができます。
問題なければ上にスワイプ。録音しなおす場合は、再度iPhoneを耳に当ててください。

IMG_0554-fc6d8.PNG 次に、「first wave」、すなわち、あなたにとって最初の投稿となるwaveを録音します。
先ほどと同じように、iPhoneを耳に当てて合図が聞こえたら、今度は3秒以上2分以内で何か話しましょう。

録音が終了して耳からiPhoneを話すと、録音された自分の声が自動的に再生され、内容をチェックすることができます。waveを録音し直したいときは、再度iPhoneを耳に当ててください。

first waveの内容に満足できたら、上にスワイプ。

IMG_0555-6f150.PNG Anchorと自分のTwitterアカウントを連携させるかどうかを選択。
Twitterアカウントと連携させれば、waveを投稿する際、同時にTwitterにも投稿することができるようになります。

IMG_0556-9fc64.PNG 次に、Anchor上で表示する名前を入力しますが、ここで注意。
日本語(全角文字)を入力すると、Anchorのタイムライン上では「??」に変わってしまいます。なので、アップデートで対応されるまでは、半角英数字を使っておく方がいいと思います。

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IMG_0558-e101f.PNG プロフィールに使う画像を登録します。上にスワイプして省略することも可能。

IMG_0559-34f43.PNG メールアドレスの登録が必須です。

IMG_0560-bc99f.PNG Anchorにログインするためのパスワードを入力。

IMG_0561-cbdae.PNG Anchorで自分のwaveにLike(いいね)がついたり、フォロワーさんからwaveのリプライが届いたりした時に通知が届くようにするかどうかを決めます。
通知が必要であればTurn on notificationsをタップ。不必要であれば上にスワイプ。

以上で初期設定は終わりです。

IMG_0563-f342b.PNG 初期設定が終わると、いきなり、見ず知らずの女性、Kristin Myersさんのwaveが現れます。
KristinさんはAnchorの「中の人」のようですね。英語で簡単にAnchorについての説明をしてくれます。
Kristinさんのwaveの再生が終わると、画面が自動的に上にスワイプし、タイムライン上の次の方のwaveが再生されます。
その後も何もしなければ、順次、waveが再生されていきます(その間、何回かKristinさんが現れて、Anchorの説明をしてくれます。)。

つまり、これがAnchorのタイムラインなんですね。新しいものから順に、いろんな人のwaveが次々と再生されます。

ただ、このKristinさんから始まるタイムラインは、本来のタイムラインではなく、「模擬」タイムラインです。本来のタイムラインには、Anchor上で自分がフォローした人のwaveが流れてきますが、初期設定が終わった時点では、当然、まだフォローした人はいません。
そこで、まだ誰もフォローしていない時点で、Anchorがどのようなアプリでどのように交流していくかをユーザーに体験してもらうためのタイムラインが作られているというわけです。
したがって、Anchor上で1人でもフォローすれば、この体験用タイムラインは消えて、フォローした人のwaveが表示されることになります。

それでは、初期設定が終わったら、誰かフォローしてみましょう。英語が得意であれば、Kristinさんはじめ、「模擬」タイムライン上に流れている方をフォローしてみてもいいかもしれません。この場合、各waveの右上に表示される1人のシルエットに「+」が付いたアイコンをタップすれば、フォローすることができます。
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また、画面左上の3人のシルエットに「+」が付いたアイコンをタップすれば、Twitterでフォローしている人やiPhoneに保存されている連絡先データに登録されている人の中から、Anchorにも登録している人を探し出してフォローすることも可能です。
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右下の1人アイコンをタップすると、自分のプロフィールとこれまで自分が投稿したwaveだけのタイムラインが表示されます。
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では、次に、自分のwaveを録音して投稿してみましょう。

waveを録音するには、画面下中央の大きな赤丸をタップします。すると、このような録音準備の画面が表示されます。
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ここから実際にwaveを録音するには、3つの方法、というかスタイルがあります。

まずは、初期設定の際にしたように、iPhoneを耳に当てて録音する方法です。Anchorの基本的な録音方法であり、おそらく最も使用する方法だと思います。
この方法の利点は、外出中に録音しても、他人から見れば電話で話をしているだけのように見えるということでしょうね。
iPhoneを耳から話すと自動的に録音が終了します。

次の方法は、赤丸を押し続けるという方法です。赤丸を押している間、録音が継続し、指を離すと録音が終了します。

最後の方法は、赤丸を右か左にスワイプする方法です。この方法の場合、指を離しても録音が継続し、赤丸をタップすることにより録音が終了します。

IMG_1058.PNG赤丸を押し続けるかスワイプしたときに表示される録音画面。

IMG_1060.PNG録音終了画面。どんな内容を録音しても「Sounds great!」と褒めてくれます。
ここで、三角のボタンをタップすれば、今録音した内容を再生して確認することができます。また、赤丸ボタンをタップすれば、録音内容を消去して録音しなおすことができます。

録音内容に問題がなければ、右矢印をタップ。

IMG_1061.PNG 「Add a caption」に、簡単なコメント、ハッシュタグ、リンクなどを入れることができます。自分の名前に日本語を使った場合は文字化けすると書きましたが、ここでは日本語を使っても正常に表示されます。

「Invite listeners」では、フォローしている特定の人に向けてwaveを投稿することができます。Twitterでいうところの「@」(メンション)ですね。

そして、このwaveをTwitterやFacebookにも投稿するかどうかを決めます。

最後に、「Publish」をタップすれば、投稿完了。

一方、waveの投稿方法として、もうひとつ、リプライがあります。これは、それぞれのwaveの中央右に「Reply」と表示されているアイコンをタップして録音することにより、そのwaveに対する返信としてwaveを投稿するというものです。
これもTwitterと似た機能ですね。
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リプライとして投稿されたwaveは、タイムラインに単独の投稿として流れることはなく、元となるwaveと一体のものとして流れます。waveに表示されている「Hear ○○ replies」をタップすることにより、その元となるwaveとそれに対するリプライのみが表示されるタイムラインに切り替わります。
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以上がAnchorの登録方法と基本的な使い方です。

私は、1か月ほどAnchorを使ってきました。やはり最初は、録音した自分の声に違和感を感じましたが、これについてはしばらく使っていると慣れてきました。というか、今でも違和感を感じないことはないですが、客観的な自分の声についてどうこう言っても仕方ないので、受け入れざるをえないと諦めたというのが正確かもしれません(^^;。

また、waveを録音するシチュエーション確保が結構難しいですね。TwitterやFacebook等の文字によるSNSの場合、いろんなシチュエーションで気軽に投稿することができますが、声を録音するとなるとそういうわけにはいきません。周りに知った人がいる環境でiPhoneに向かって独り言を話し、白い目で見られることに耐えられるほどの根性は残念ながらありませんので・・・。
なので、私は、街中を1人で歩いているとき、駅のホームの隅っこ、全員が帰った後の事務所の中・・・といった、1人になれるシチュエーションでなんとか録音しています。

そして、話す内容を構成するのもなかなか難しいですね。文字によるSNSの場合、投稿しようとする話題を文字・文章として内容を確認しながら作成できますし、途中で文章の一部分だけを修正したり削除したりして、十分に納得した上で投稿することも可能です。しかし、Anchorの場合、頭の中である程度話したいことや話の構成を考えた上でiPhoneに向かって話し始めるわけですが、あらかじめ原稿を用意するわけではないので、話しているうちに構成のおかしさに気づいたり、別の単語、表現を思いついてしまったりして、詰まってしまってしまうことも少なくありません。また、いったん録音を完了して投稿前に聞きなおしてみたところ、「やっぱり別の言い方のほうがいいかな。」と思うこともあります。
この場合、一部分のみを修正、削除できるわけではないので、もう一度頭の中を整理し、はじめから録音しなおさなければならなくなってしまいます。

というわけで、つい最近まで、何か投稿しようとして、何度も録音しなおすということも結構ありました。

しかし、この点については、フォロワーさんから「投稿内容は聞きなおさず、エイヤーで投稿してしまった方がリアルでいい。」というアドバイスをいただき、私も、「まぁ、あんまり気負って、投稿することが負担になっても仕方ないな。」と割り切って投稿するようになりました。気軽に投稿し、気軽にフォロワーさんと交流してこそ、Anchorを楽しむことがきるんだと思います。

というわけで、みなさんもAnchorを通じて音声で交流しませんか?

Twitterで私をフォローしていただいている方は、画面左上の3人シルエットに「+」のついたアイコンから、Twitter友達を探して私を見つけることが可能です。また、画面左下の虫眼鏡アイコンをタップして「halu」と入力していただければ、私が出てくるはずです。
(なお、「halu」で検索すると、3人の「halu」が出てきますが、顔写真のないものは「偽物」です。といっても、誰かが私のハンドルネームを勝手に使ったというわけではなく、私自身がいろいろお試しで使ってみた際に登録されてしまったものです(汗)。Anchorアプリから消すことができないため、そのまま残ってしまっています…。なので、顔写真のある「halu」のフォローをお願いしますm(_ _)m。)

みなさん、ぜひぜひ、登録しましょう!


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halu(はる)

Mac歴約20年の弁護士です。現在のメインマシンは、MacBook(Early 2015)、iPhone 7 Plus、9.7インチiPad Pro、Apple Watch Edition - 42mmホワイトセラミックケース。仕事ではWindowsも使っていますが。